具体的な設定例
晴天の夜に花火を撮影
シャッタースピード | 5秒 |
F値 | f/11 |
ISO | 100 |
暗い場所で大きな花火を捉える
シャッタースピード | 10秒 |
F値 | f/8 |
ISO | 200 |
※シャッタースピードはバルブ撮影でもいいと思います。
花火を撮影する際は、長時間露光を活かして美しい軌跡を捉えることがポイントです。
以下におすすめの設定をまとめました。
1. 花火を捉えるための基本設定
● シャッタースピード
1秒〜10秒
→ 花火の軌跡を捉えるため、長時間露光を使用します。
花火の爆発から尾を引く美しい線を撮るためには、露光時間を調整しながら撮影します。
1秒〜2秒
→ 小さい花火や細かい爆発の瞬間を捉える。
5秒〜10秒
複数の花火を一度に撮る場合や、大きな花火の流れを写す。
● F値
f/8〜f/16
→ 被写界深度を深くして、前景(例えば、建物や人物)も花火と一緒にしっかり写すために絞ります。これにより、花火全体がシャープに写ります。
● ISO値
ISO100〜400
→ 花火の明るさを利用して、低いISO設定を選びます。
ISOを低くすることで、ノイズが少なく鮮明な画像が得られます。
もし暗い場所で撮影する場合は、ISOを少し上げることを検討してもよいですが、400以上にはしない方がベターです。
2. 花火の構図と撮影の工夫
三脚使用
長時間露光をするため、カメラが動かないように三脚を使用しましょう。
リモートシャッターやセルフタイマー
シャッターボタンを押すことでカメラが揺れてしまうのを防ぐため、リモートシャッターやセルフタイマーを使って撮影します。
マニュアルフォーカス
夜間でオートフォーカスが正確に動作しないことがあるため、マニュアルで遠くの対象にピントを合わせておくと安心です。
3. 花火の種類によって設定を変える
小さな花火(例えば手持ち花火)
● シャッタースピード: 1/2秒〜1秒
● F値: f/5.6〜f/8
● ISO値: ISO100〜200
→ 小さな花火では、シャッタースピードを短く設定しても十分に捉えられます。
大きな花火や連続した花火
● シャッタースピード: 3秒〜10秒
● F値: f/8〜f/16
● ISO値: ISO100
→ 大きな花火の場合は、より長い露光時間を使用し、爆発の瞬間とその尾をしっかりと捉えます。
4. 夜景や街並みとのコラボ撮影
● シャッタースピード: 5秒〜10秒
● F値: f/11〜f/16
● ISO値: ISO100
→ 花火の美しさを背景に街並みや建物と一緒に撮影する場合、シャッタースピードを長めに設定して背景の光も活かします。
5. 撮影のポイント
花火の打ち上げ場所を確認し、カメラの位置を決める。最適な構図を見つけて、事前に三脚をセットします。
露光時間を調整して、花火が完全に写るように設定。過度に長すぎる露光時間は過剰露出になることもあるので、適切な時間を選ぶことが大切です。
撮影後にチェックして、次のシャッターを切る前に画像を確認しましょう。適宜シャッタースピードを調整して最適な花火の軌跡を捉えます。
美しい花火の瞬間を捉えるために、設定を工夫しながら撮影してみてください!
参考写真
ILCE-7RM3
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM
F11 24sec ISO80
ILCE-7RM3
SIGMA 14-24mm F2.8 DGDN Art [ソニーE用]
F20 17sec ISO100
ILCE-7RM3
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM
F11 13sec ISO640
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