具体的な設定例
街のイルミネーション(明るい光源)
シャッタースピード | 1/60秒 |
F値 | f/5.6 |
ISO | ISO400 |
暗めのイルミネーションや遠くの光源
シャッタースピード | 1/30秒〜1/60秒 |
F値 | f/4〜f/5.6 |
ISO | ISO800〜1600 |
動きのあるイルミネーション(光の軌跡など)
シャッタースピード | 1/15秒〜1/30秒(車や人の動きがある場合) |
F値 | f/4〜f/8 |
ISO | ISO400〜800 |
イルミネーションを撮影する際は、光の強さや雰囲気をしっかりと捉えるために、シャッタースピード、F値、ISOの設定が重要です。以下はイルミネーション撮影時の設定の目安です。
1. イルミネーション撮影の基本設定
● シャッタースピード: 1/30秒〜1/125秒
→ イルミネーションの光をきれいに捉えつつ、カメラのブレを防ぐために適度なシャッタースピードを選びます。
イルミネーションの光が明るいので、シャッタースピードをあまり遅くしすぎるとオーバーエクスポーズ(白飛び)してしまうことがあります。
通常は1/30秒〜1/125秒が良い範囲です。動きがある場合や車の光跡を撮りたい場合は、シャッタースピードを少し遅く設定しても良いでしょう。
● F値: f/4〜f/8
→ イルミネーションは点光源が多いため、F値を絞り気味にすることで、背景までシャープに撮影することができます。
f/4〜f/8の範囲がよく使われます。f/4だと光源が大きく、f/8でシャープな全体感を得ることができます。
● ISO値: ISO200〜800
→ イルミネーションの光は比較的強いため、ISOを低めに設定します
ISO200〜800の範囲で十分に明るさを調整できますが、ISOを高くしすぎるとノイズが目立つことがあるので、なるべく低めに設定しましょう。
暗いイルミネーションや遠くの光源を撮影する場合は、ISOを上げることもありますが、ノイズの影響を抑えるために注意が必要です。
2. イルミネーション撮影のポイント
三脚を使用
イルミネーションは光が強いとはいえ、暗い場所での撮影になることが多いため、カメラが揺れないように三脚を使用するのがベストです。
ホワイトバランスの調整
イルミネーションは、白色の光だけでなく、色とりどりの光が含まれています。
ホワイトバランスを「白熱灯」や「昼光」などに設定すると、色がより自然に表現されます。
マニュアルフォーカスを使う
イルミネーションはオートフォーカスが効きにくいことがあります。
特に遠くの光を撮る場合や細かいディテールを捉えたい場合は、マニュアルフォーカスでピントを合わせましょう。
露出補正を使用
イルミネーションが明るすぎる場合は露出補正をマイナス方向に調整して、光を抑えた撮影を行います。
特に背景の暗さを保ちながらイルミネーションの光を強調したい場合に有効です。
光源を利用した構図
イルミネーションの光源をうまく利用して、構図を工夫します。
街並みの一部を撮るのも良いですし、全体的なイルミネーションの広がりを捉えるのもおすすめです。
4. イルミネーション撮影後の調整
撮影した写真を確認し、露出が適切であるかを確認します。
もしイルミネーションが白飛びしている場合は、シャッタースピードを速くするか、F値を絞り気味にして調整します。
ノイズが気になる場合は、ISOを下げて再度撮影することを考慮してください。
イルミネーション撮影は、光の美しさを引き立てるために適切な設定が必要です。
光源を美しく捉えるために、ぜひこの設定を参考にして撮影してみてください!
参考写真
ILCE-7RM3
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN [ソニーE用]
F5 1/20sec ISO800
ILCE-7M3
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN [ソニーE用]
F 7.1 1/60sec ISO1600
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