具体的な設定例
屋外の自然光でのポートレート
シャッタースピード | 1/250秒 |
F値 | f/2.8 |
ISO | ISO200 |
スタジオ撮影(ストロボ使用)
シャッタースピード | 1/125秒 |
F値 | f/5.6 |
ISO | ISO100 |
夕方や暗い場所でのポートレート
シャッタースピード | 1/125秒 |
F値 | f/1.8 |
ISO | ISO400〜800 |
ポートレート撮影では、人物の表情や背景のぼかし具合(ボケ)を意識した設定が重要です。被写体がしっかりと際立つように、シャッタースピード、F値、ISO値を調整します。
以下に、ポートレート撮影時の一般的な設定を説明します。
1. ポートレートの撮影設定
●シャッタースピード: 1/125秒〜1/500秒
1/125秒〜1/250秒
被写体が静止している場合や、一般的な自然光やストロボを使った撮影では、この範囲が最適です。
手ブレや被写体ブレを防ぎます。
1/500秒以上
被写体が動いている場合や、風で髪が揺れるような場面では、1/500秒以上の速いシャッタースピードを使用してブレを防ぎます。
●F値: f/1.8〜f/5.6
f/1.8〜f/2.8
背景を大きくぼかして被写体を際立たせたい場合には、広い絞り(開放)を使用します。
この設定は背景をぼかす(ボケを作る)効果が大きく、ポートレートでよく使われます。
f/4〜f/5.6
被写体全体にピントを合わせたい場合や、背景のディテールも少し残したい場合には、この範囲を選びます。
●ISO値: ISO100〜800
ISO100〜40
明るい屋外や良好な自然光下では、低ISO(ISO100〜400)が理想的です。
ノイズが少なく、鮮明な写真が得られます。
ISO400〜800
室内や暗めの環境では、ISOを少し上げることで明るさを確保します。
高感度でも最新のカメラではノイズを抑えられることが多いです。
2. 撮影時のポイント
背景ぼけ(ボケ)を活かす
背景を柔らかくぼかすことで、被写体が際立ちます。特に、単焦点レンズ(50mm f/1.8や85mm f/1.8など)を使用すると、美しいボケが得られます。
自然光を活用する
屋外で撮影する場合、日陰や逆光の状況で撮ると柔らかい印象を与えます。レフ板やディフューザーを使用すると光が均一になります。
目にピントを合わせる
人物撮影では、目にピントを合わせるのが鉄則です。目がシャープであると、写真全体が引き締まります。
背景とのバランス
背景が重要な要素であれば、絞りを少し絞り(f/4〜f/5.6)、背景のディテールを残します。逆に背景を目立たせたくない場合は、f/1.8〜f/2.8を選択します。
ホワイトバランス
肌の色を自然に表現するために、日光モードや曇天モードを使い分けます。肌が青白くなるのを防ぐために微調整が必要です。
光源を意識する
ストロボや自然光を活用して、被写体に陰影を作ります。特に、光が顔を立体的に見せるように調整することが重要です。
ポートレート撮影では、表情や雰囲気を引き立てるために設定だけでなく、光や構図の工夫が求められます。カメラの設定を状況に合わせて調整しながら、被写体の魅力を最大限に引き出してください!
参考写真
ILCE-7RM3
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM
F3.2 1/250sec ISO400
ILCE-7RM3
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM
F7.1 1/250sec ISO100
EOS 9000D
EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
F9 1/200sec ISO100 フラッシュ
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