具体的な設定例
昼間の小雨
シャッタースピード | 1/1000秒 |
F値 | f/4 |
ISO | 400 |
夜の雨(街灯や光を活かす)
シャッタースピード | 1/60秒 |
F値 | f/2.8〜f/4 |
ISO | 800〜1600 |
雨を撮影する際は、雨粒を止めるのか、流れるように表現するのかで設定が変わります。
それぞれの目的に応じた設定を以下に示します。
1. 雨粒を止めたい場合(シャープに雨粒を写す)
● シャッタースピード:1/500秒〜1/2000秒
→ 雨粒がはっきり写る高速シャッターを使用。雨の勢いや細かな粒を描写できます。
● F値:f/2.8〜f/5.6
→ 被写体を際立たせるために背景をぼかす設定が有効。雨粒が浮き上がります。
● ISO値:ISO400〜1600
→ シャッタースピードが速いため、光量不足を補うためにISOをやや高めに設定。
2. 雨を流れるように表現したい場合(線状の雨を撮る)
● シャッタースピード: 1/30秒〜1/60秒
→ 雨が細い線のように流れる表現が可能。動感が出ます。
● F値: f/8〜f/11
→ 被写界深度を深くし、全体を鮮明に保つ。
● ISO値: ISO100〜400
→ 長めのシャッタースピードを使用するため、低ISOでも十分光を取り込めます。
3. 全体の雰囲気を重視したい場合
● シャッタースピード: 1/125秒〜1/250秒
→ 雨粒が微妙に動きを持ちながら自然な描写に。
● F値: f/5.6〜f/8
→ 背景と雨粒のバランスをとる。
● ISO値: ISO200〜800
→ 周囲の明るさに応じて調整。
4. ポイント
雨の中では光量が不足しがちなので、明るいレンズ(f値の低いもの)や三脚を活用すると効果的です。
撮影後、雨粒や背景の光を強調するために後処理(明瞭度やコントラストの調整)を行うと、より印象的に仕上がります。
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